暖かいダウンとは?生きたまま羽をむしり取る方法?

環境

コッコです。

 

寒くなってくると、大活躍するダウン

1着は持っているという人が、多いのではないでしょうか。

毎年、多くのブランドが、秋冬の新商品を展開し、有名ブランドのダウンや、芸能人が着ているダウンは、とても人気が高いです。

しかし、どのような方法で作られているのか、知っている人は少ないかもしれません。

この記事では、「暖かいダウンとは?生きたまま羽をむしり取る方法?」ということで調べてみました。

 

暖かいダウンとは

ダウンに使われている鳥の羽は、一般的に水鳥でカモ目カモ科ガン亜科に属する、ガチョウ(グース)やアヒル(ダック)の羽を指します。

日本にいる同じ種類の水鳥には、雁(がん・かり)がいますが、現在は急激な生息数の減少により狩猟が禁止されています。

水鳥は、水の上で生活が出来るように撥水性や保温力に優れた羽を持っています。

 

ダウンに使用される羽の種類には3種類あり、湾曲している羽根をフェザー、小さい羽根をスモールフェザー、もふもふの形状を羽毛(ダウン)があり、製品の用途や割合、また鳥の種類によって価格に大きな差があるそうです。

 

有名俳優がCMをしたことで人気に火が付いた、フランス産のモンクレールは、ダウンの中でも高級品として知られています。

モンクレールに限らず高級品と言われるハイブランドは、特に保温性や通気性に優れた暖かいダウン、ホワイトグースの羽が使用されているようです。

世界三大生産国は、ポーランド・ハンガリー・中国があげられています

 

生きたまま羽をむしり取る方法

ライブハンドピッキングという言葉をご存じですか?

その名の通り、生きたまま羽をむしって収集する方法です。

こんな残酷なことが行われていることを、私は知りませんでした。

てっきりダウンに使われている羽は、食用になったものの命を、最後まで無駄にしない為に利用しているとばかり思っていました。

 

なぜ、生きたまま羽をむしり取らなければならないのでしょうか?

 

スイスのテレビ番組TV4が、ライブハンドピッキングが行われている、いくつかの農場へ潜入調査を行いました。

偽バイヤー(レポーター)がなぜ、ライブハンドピッキングを行うのか、従業員に理由を尋ねると、

 

「生きたまま羽をむしり取る方法は、何度も繰り返し収集することが出来て、何倍も利益につながるからね」

 

と、答えながらキーキー泣き叫ぶグースの胸元を鷲掴みして、バリバリと羽をむしり取りました。

皮膚が引きちぎれてしまったグースは、麻酔もしないまま針で縫合

ガタガタと痙攣しながら息絶えていくグースもいたそうです。

 

 

番組が放送されると大きな反響を呼び、

「ひどすぎる虐待だ!」

「ダウンはもう着ない!」

「真実を知ることが出来て良かった」

という声がネットにも多く書き込まれたそうです。

 

孵化してから約10週間前後で、最初のライブハンドピッキングが行われ、約20週間前後でセカンドライブハンドピッキングにより、良質なダウンを取集できるようになるそうです。

さらに、25週間前後で行われる3回目のライブハンドピッキングでは、最良なダウンが収集され、食用になるという。。

 

最後は、どうせ殺すのだから別に気にすることはないだろう、という意見もありますが、孵化してから死ぬまでの間、人間のために生き地獄に耐えながら、絶命していく過程が本当に必要なのでしょうか。

 

ダウンの採取方法には、食用肉として屠殺された後に、手で羽をむしる「ハンドピッキング」や機械で行われる「マシーンピッキング」があるので、市場に出回っているものすべてが、ライブハンドピッキングではないですが、その割合は50%~80%ではないのかという報告があるそうです。

 

近年は価格が安いプレミアムダウンジャケットが流行していますが、1つのダウンジャケットには、約70羽分が使用されているそうです。

 

ファッション界

世界で一流と呼ばれるハイブランドが、次々とリアルファーを使用しない、ノーファー宣言を始めています。

動物愛護の動きが高まってきているということでしょうか。

2018年の春夏物コレクションから、リアルファーの使用を一切しないと宣言したグッチは、大きな話題になりました。

ステラ・マッカートニーに至っては、本人が菜食主義者であることもあり、2001年のブランド創立からリアルファーや本革を扱っていません。

今では、その姿勢に支持をするファンが多くいるそうです。

また、2016年にノーファー宣言をしたアルマーニは「今まで人間が動物に行った、残虐で不必要な行為は、技術の進化によって他の方法へチェンジすることが可能になった」と語っています。

こうしたハイブランドの動きによって、私たちのファッション感覚も変わってきそうですね。

 

「動物を使用しているなんて、もう古いわ!」というのが、ファッション界で当たり前になる時代が、近づいているのかもしれません。

 

SAVE THE DUCK(セイブザダック)

アヒルのロゴが可愛いセイブザダックというブランドをご存じですか?

イタリア発祥、数年前から日本にも輸入され始めたばかりのブランドで、知らない人がほとんどかもしれません。

セイブザダックは、動物愛護の精神でダウンといっても、中身には本物のダウンは使用せず、最先端の技術でポリエステルを中綿に使用した人工のダウンを生産しています。

その性能は、高級ダウンを上回るほどの保温力や通気性に優れ、登山家のプロが、8000m級の登山にも成功しているそうです。

さらに軽量、洗濯も出来るとあって、ヨーロッパでは大人気!

なんと、2018年には、モンクレールの売り上げを超えたそうですよ。

動物愛護のためだけでなく、製品としても一流であるということが証明されたのではないでしょうか。

 

 

日本では、イタリアの倍ほどの値段で売られているそうですが、ハイブランドほど高価でもなく、汚れたらジャブジャブ洗濯が出来て、とにかく暖かいダウンなら、次回の購入は、セイブザダックにしてみたいなと思いました。

 

まとめ

ダウンがどのように作られているのかを、今まで知らなかったことが恐ろしく感じました。

今あるものは、最後まで大切に使用して、今後はダウンに限らず環境問題も含めて、よく考えてから購入を検討したいと思いました。

ご覧いただきありがとうございました。


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