風見鶏って鶏だけじゃない!歴史や言葉の意味について調べてみた

こんにちは、コッコです。

近所にある教会なのですが、屋根に風見鶏がついているんです。
この光景って、見たことありませんか?

最近では、私が良く行く商店街の一角にある休憩所のテント屋根にも、なぜか風見鶏がついているのを発見しました!

お洒落のつもりなのか、理由は不明です(笑)

大抵は、洋風の建物の一番高いところについているのが風見鶏⁈

というくらいの知識しかありませんでしたが、調べてみたら、とても面白いことが分かりました!

そこで「風見鶏って鶏だけじゃない!歴史や言葉の意味について調べてみた」ということで、ご紹介させていただきます。

 

一番有名な風見鶏

風見鶏といえば、やはり神戸の風見鶏の館ではないでしょうか。

観光地として有名ですよね。

私は、学生の頃に訪れたことがありますが、今では数が少なくなってしまった電話ボックスにも風見鶏がデザインされていましたよ。

公的なパンフレットや、お土産にもたくさん印刷されていて、街のシンボルマークになっているようです。

そうなんだ!

2006年2月に開港した神戸空港ですが、最初に着陸したANAの飛行機には風見鶏の絵がデザインされていたそうですよ。

 

西洋館が立ち並ぶ中で、もっとも有名な歴史的建造物の風見鶏の館ですが、この建物は現在「旧トーマス住宅」として国の重要文化財になっています。

もともとは、ドイツの貿易商ゴットフリート・トーマスの個人住宅でしたが、日独戦争により手放すことになったそうです。

 

ネオ・バロック様式

風見鶏の館は、ドイツ人建築家のデ・ラランデが設計し、ネオ・バロック様式を採用して建てられたもので、その特徴としては華やかで絵画を思わせるような建築様式といわれています。

当時はこのデザインが世界中で流行していたそうですよ。

流行があったんだ!

現在、デ・ラランデの作品は、日本でほとんど見ることはできませんが、江戸東京たてもの園に、デ・ラランデ邸として復元されたものは、設計は本人ではないものの、増築された部分はデ・ラランデ作とされているようです。

日本で見られる有名なネオ・バロック様式としては、迎賓館赤坂離宮があります。

 

迎賓館赤坂離宮・内閣府 ☜

現在、国宝になっていて、一度は訪れてみたい場所です。

 

風見鶏(かざみどり)の意味とは?

風見鶏の意味を調べてみると、「鶏をモチーフにした風向計」「西洋の寺院などの尖塔につけられている」などが出てきます。

風向きを見るための道具であることは、何となくわかりますが、なぜ鶏なのでしょうか?

その理由として考えられているのは⤵

  • 雄鶏は警戒心が強いので悪魔を払う、魔除けとしての役割
  • 聖書に出てくるペテロ(初代のローマ教皇)がキリストとの関係を三度否定した時に、勇ましく鳴いた雄鶏の声に目覚めという逸話
  • 罪の警告の象徴を雄鶏にして教会の尖塔に飾った

などがあげられます。

また、一番古いものは、ギリシャの神海トリトンの風の塔だったと言われていることもあり、西洋において鶏は、神秘的動物であったことが伺えます。

 

 

 

風見鶏の勘違い!

西洋では、風見鶏が寺院などで使用されることもあり、神聖な意味を表しますが、日本ではあまり良い意味で使われません。

鶏がクルクル回る姿から、言動や態度をコロコロ変える人や団体、組織などを指していいます。

例えば、

「○○ちゃんは、男性の前では風見鶏のようだ」

「A企業は風見鶏のようだと揶揄されているが大成功している」

 

類義語として、

八方美人(誰に対しても愛想が良い人)

日和見主義(自分にとって都合がよい方へ態度を変えること)

朝令暮改(方針が絶えず変わってあてにならない)

二転三転(内容や考えなどが何度も変わること)

やはり、あまり良い意味ではないみたいですね。

 

ちなみに英語では、
ウェザーコック「weathercock」

 

天気のにわとり?

風向計から、つけられたのでしょうね。

 

 

こんな、ことわざ英語がありました!

A woman is a weathercock.

女心と秋の空

女性が風見鶏になってますが、男性に置き換えて使っても通じるようです。

クルクル回る姿から、気持ちの移り気を表しているんですね。

 

逸脱している風見鶏

今まで、風見鶏の歴史や言葉の意味などについて、お話しさせていただきました。

もともと西洋では家紋を風見鶏にしたり、鶏だけではないこともありましたが、それはしっかりとした意味があるものでした。

しかし近年、風見鶏がインテリアのお洒落的存在に変わってきているようで、現在では通販で手軽に購入可能

鶏だけじゃないんです!!

 

 

 

 

もはや、風見猫とか風見バイクとか改名したほうが良いのではないかと思ってしまいます。

さらには、固定されていてクルクルしない風見鶏も存在!

本来の風見鶏は、どこに行ってしまったのかと疑問だらけです。

とはいえ、風見鶏が私たちの生活の中で、お洒落な存在になっているのは否定できないですね。

商店街の一角にあるテント屋根の風見鶏も、お洒落にしたい商店街の方々の熱い思いで、作られたのだろうと勝手に納得してしまいました(笑)

 

まとめ

風見鶏は、西洋の文化や歴史に深く影響され、神聖なものであることが分かりました。

一方、日本ではネガティブな意味合いで使われていたり、お洒落なインテリアであったりと多様な存在のようです。

 

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