鶏はズルをする?霊長類もびっくり!驚異のコミュニケーション能力

コッコ

こんにちは、コッコです。

昔から「鶏は3歩歩けば忘れる」記憶力の悪い鳥とか、英語では「bird-brained=愚かな、頭が足りない」など不名誉な表現をされることが多い鳥ですが、実際は7歳児相当の知能があるとも言われています。

それは、人間にあるような、たくさんの感情を持っていて、それぞれに個性があるということです。

鳴き声においては、24種類以上で構成されていて、怒りや喜び、警戒など様々な使い分けで情報の伝達を行っているそうです。

今まで、霊長類にのみ持つと考えられてきた認知能力が、鶏にもあることが分かってきて、他の動物にも同じような能力が、あるのではないかと可能性を期待されています。

鶏には、まだまだ解明されていない能力がたくさんあって、とても興味深い動物の一種です。

そこで、「鶏はズルをする?霊長類もびっくり!驚異のコミュニケーション能力」ということで、ご紹介させていただきます。

 

鶏の社会にも序列がある

集団で生活する動物は、人間にもみられるようにリーダーを必要とするようになります。

それを決定する手段が闘いです。これを鶏も行うことで、自分の序列内の位置を知ることが可能になるのです。

この行動をつつき順序と呼びます。

繁殖時期の春ごろには、メスをめぐって激しくなり、それが原因で命を落としてしまうこともあるんですよ!

オス同士の争いを避けるためには、「1羽のオスに対して5羽ほどのメスがいると良い」という獣医師の意見を聞きました。

 

彼女が欲しーぃ

 

。。。

 

また、集団の中ではケガをした鶏、個体が弱かったり、高齢などで下位の鶏は、序列を変更することは非常に難しいので、一生をその位置で終わっていくことがほとんどです。

繁殖行為も強いものが選ばれるので、子孫を残すことも厳しいということになります。

鶏の社会でも生き残っていくことは非常に大変だということですね。

 

仲間の危険に感情をぶつけて対抗する

鶏に限らず、鳥類は捕食される危険が常にあります。家畜である彼らにとって、天敵は猫、ハクビシン、カラス、キツネ等の報告もあります。

谷保天満宮でキツネの被害

 

私が実家の庭で飼っていた鶏の話なのですが、猫が近づいてきた時には、警戒を示す鳴き声で”キィィ〜キィィ〜”と、周囲に注意を呼びかけていました。

これらに限らず、危険を感じたり、聞いたことがないような音がすると、同じように警戒を示す鳴き声をします。

 

人間もドキッとしちゃうわよね

この能力は、自己の認識と他の動物を知覚できている証拠であり、霊長類などの高度な知能と社会性を持ち合わせた動物であることがわかります。

また、仲間が襲われてしまった時!!

彼らは一斉に駆け寄って、仲間を助けようと試みます。大声で叫んだり、敵を追いかけて蹴りを入れる鶏もいるんですよ!

ワンチームじゃ!

 

こういった感情をぶつける行動を感化(emotional contagion)と呼ぶそうです。

さらに。。

オーストラリアのマッコーリー大学で動物のコミュニケーション能力と認知力を研究している、C. L. スミス氏は、鶏は危険にさらされている他のニワトリに感情移入することもできると発表しています。

このように、鶏には共感という感情があることがわかりますね。

 

 

 

過去の経験から意思決定を決める

鶏は、喜びや不安、期待、恐怖を経験することができる動物なんです。

人がひとりひとり、性格が違うように鶏も性格はそれぞれです。

とても友好的な個体は人間に寄り添い、感情を理解しようとしたり、怖がりで臆病な性格の個体は、仲間の様子を確認してから行動します。

そして、なかにはズルをする個体もいるんですよ!

ズル?

 

うちで飼っていた鶏の話なんですが、餌の中には、砕いたコーンが入っていて、これが大好きなんです。

コーンばかり食べるので、すぐになくなってしまい、欲しそうにしているので、新しい餌を追加すると、次からは残った餌を食べずに、そこに置いてある餌の袋をじーっと見ては、さらに追加を要求するようになったんです。

その袋の中には、コーンが入っていることを分かっていて、他の餌を食べないで待っているんですよ。

調べによるとあちこちで見られる現象のようです(笑)

 

ばれちゃった!

 

待っていればもらえるかもしれない!ということを学んでいることが分かった時は、ズルというよりズル賢いという言葉がぴったりだなと、感心してしまいました。

 

ジョイントベンチャー「サムワン・プロジェクト」で上席科学者を務めるローリ・マリーノ氏も、

鶏は、待つことでより良い食物の報酬が期待できる場合には、自制することができたり、時間の経過を認識し、将来の現象を予測することも出来るとAnimal Cognition誌に発表しています。

近年の研究では、これまで考えられてきたより、ずっと賢いことがわかってきています。

彼らは生きていく中で、経験した感情は忘れることなく、それをもとに自ら未来の意思決定をするのです。

 

大切にしてくれる家族のことは忘れないわ

 

私たちが考えている以上に、彼らは優れた知能を兼ね備えているということのようです。

まとめ

鶏は、人以外の霊長類に見るような、多様なコミュニケーション能力をもっていることが分かりました。

「鶏は3歩歩けば忘れる」ではなく、3歩前のことも忘れず、経験に活かしている賢い鳥ということですね。

研究が進み、今後さらに驚くべき能力が解明されるかもしれません。

 

 

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